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	<title>電磁気あれこれ - 電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</title>
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	<lastBuildDate>Mon, 18 Jan 2021 07:43:22 +0000</lastBuildDate>
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	<title>電磁気あれこれ - 電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</title>
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	<item>
		<title>1.はじめに</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/163/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Jan 2021 03:12:05 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>古典電磁気学は今から約１５０年前にジェームズ・クラーク・マックスウェルによってその基礎が確立されました。これは電灯や無線の発明される以前のことですが、２０世紀には電気を応用した製品が飛躍的に発展し、２１世紀の私達は電磁気 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/163/">1.はじめに</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>古典電磁気学は今から約１５０年前にジェームズ・クラーク・マックスウェルによってその基礎が確立されました。これは電灯や無線の発明される以前のことですが、２０世紀には電気を応用した製品が飛躍的に発展し、２１世紀の私達は電磁気を利用した製品に囲まれて生活しているといっても過言ではありません。この背景には物質のミクロな振る舞いを量子論的に扱う物性研究や電磁気学の応用技術の著しい発展があり、最近ではコンピュータによるシミュレーション技術の発展などがあります。このようなことから考えますと、当然のことながら古典電磁気学の基礎的なことは現在ほとんどが明らかになっていると思われがちです。しかし私の知る限りでは、基礎的なことに限ってもまだまだ分からないことがたくさんあります。<br />
例えば、物質中の電磁場　<b><em>E</em></b>、<b><em>D</em></b>、<b><em>B</em></b>、<b><em>H</em></b>　といった４種類の場によって表現されています。<br />
これらの場の関係は各物質に特有な構成方程式で結び付けられていますので、この中の２つだけが独立な場であり他の２つはそこから導かれる従属した場となります。<br />
このときこの独立な場としてEとBを選ぶかEとHを選ぶかまたはそれ以外の場をとるかは基本的に自由です。どれを選んでもマックスウェルの方程式を解くことができます。ですから現在ではより基本的と考えられているEとBを選んで話を進める場合が多くあります。この表現法はE-B対応と呼ばれています。<br />
一方電気と磁気の対称性に重きをおきEとHを選ぶ場合がありE-H対応とよばれています。<br />
ここで疑問が２つあります。<br />
一つ目は、これらの場の選び方は本当に表現だけの違いなのかそうでないのかということです。確かにマックスウェルの方程式はどれを使って表しても等価ですが、そこから得られた結果をどのように現実と突き合わすかというところで異なってくるのではないかと思っています。<br />
二つ目は少し観念的な話になりますが、EとBがより基本的な場と考えるなら、なぜEとHに美しい対称性があるかということです。たまたま自然がそうなっているというかもしれませんが不思議なことです。<br />
これはほんの一例ですが電磁気学には基本的なことでも疑問に思われる事柄がいっぱいあります。ここでは私が以前から疑問に思っていたことについて自分なりに考えたことを書いていきたいと思っています。したがって、もう既に周知のことで私だけが知らなかったことや考え違いをしていることも多々あると思いますが予めお断りしておきます。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/163/">1.はじめに</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>2. 誘電体に働く力</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/164/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Jan 2021 03:14:11 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>　1.マックスウェルの応力と誘電体に働く力 誘電体全体が電場から受ける力はマックスウェルの応力によって計算できることが知られています。電場に関するマックスウェルの応力は、 電場Eの成分と真空の誘電率ε0を使って次のように [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/164/">2. 誘電体に働く力</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1.マックスウェルの応力と誘電体に働く力</b><br />
誘電体全体が電場から受ける力はマックスウェルの応力によって計算できることが知られています。電場に関するマックスウェルの応力は、<br />
電場<b>E</b>の成分と真空の誘電率ε<font size="1"><sub>0</sub></font>を使って次のように書くことができます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/201.gif">
</div>
<p>ここで、δ<font size="2"><sub>ij</sub></font>はクロネッカのデルタです。これを使うと誘電体に働く力は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/202.gif">
</div>
<p>となります。積分は力を計算する誘電体を完全に取り囲んだ体積領域<b>V</b>についての体積積分です。この積分はガウスの発散定理を使って面積分に直すことができ、次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/203.gif">
</div>
<p>ここに、<b>S</b>は体積領域<b>V</b>の境界面で、<b>V</b>が誘電体を完全に取り囲んでいるため真空中にあります。また<b>n</b>はこの面の外向き<br />
の単位法線ベクトルです。<br />
それでは、誘電体全体ではなくこの誘電体の部分に働く力はどのように計算すればよいのでしょうか。この場合（１−３）式を使うことはできません。<br />
なぜなら（１−３）式の積分を行うためには境界面 が真空中にあることが必要だからです。誘電体の部分領域を取り囲む境界面は必ず誘電体の中を<br />
とおり全てを真空中にとることができません。そこで、マックスウェルの応力テンソルを修正して誘電体の部分領域も<br />
（１−３）式で計算できるようにすることを考えます。<br />
まず（１−１）式において、真空の誘電率が含まれていることに着目します。真空中では電場<b>E</b>と電束密度<b>D</b>は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/204.gif">
</div>
<p>の関係にありますから、これを使って次のように書き直します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/205.gif">
</div>
<p>この式は真空中ではもちろん（１−１）式と同じになりますが、誘電体内部では異なった式になります。<br />
ここで、（１−５）式を（１−１）式の誘電体中への拡張と考えて（１−３）式を計算すると誘電体の部分領域の力が計算できると考えることができるでしょうか。<br />
今回は、誘電体を電気双極子の集まりとするモデルを考え、（１−５）式が誘電体の部分領域の計算に妥当かどうか検討します。<br />
<b><br />
<br />
2.電気双極子の集合体に働く電磁力<br />
<br />
</b><br />
ここでは誘電体を電気双極子の集まりとしてモデル化します。もちろん実際の誘電体とは異なりますが、このようなモデル化により<br />
物質中の電磁力を具体的に計算することができます。<br />
電気双極子としては帯電した円柱状の剛体の絶縁体を考えます。<br />
いま一つの電気双極子に着目し、円柱の半径a、高さh、上面に電荷q、下面に電荷-qが一様に分布しているものとします。<br />
この双極子の位置における平均電場を<b>E</b>とし、この電場の変化に対してa及びhは十分小さいとすればこの絶縁体の受ける力は次のように計算できます。<br />
一般性を失うことなく座標系の原点を今着目している円柱状絶縁体の中心にとり、z軸の向きを下面の中心から上面に向かうようにします。<br />
a及びhは十分小さいので電場分布は次のように書けます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/206.gif">
</div>
<p>これより上面の電荷に働く力<b>F</b><font size="2"><sub>1</sub></font>は、</p>
<div>
<img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/207.gif" width="507" height="121" />
</div>
<p>です。同様にして下面に働く力<b>F</b><font size="2"><sub>2</sub></font>は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/208.gif">
</div>
<p>したがって上面と下面の受ける力の合計<b>F</b>は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/209.gif">
</div>
<p>となります。ここでqhはこの絶縁体のz方向の電気双極子モーメントp<font size="2"><sub>z</sub></font>ですから、この式は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/210.gif">
</div>
<p>のようにかけますが、一般の座標系で表現すれば、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/211.gif">
</div>
<p>となります。これ以降、この式の右辺のように同じ項に現れる同じ添字については１から３までについての和をとるものとします。<br />
このような電気双極子が数多く分布しており、各々の双極子モーメント<b>p</b>は大きさも方向もそろっていませんが、<br />
単位体積中に含まれる双極子の数Nは一定とします。<br />
ここで電場の変化に対しては非常に小さいが、数多くの電気双極子を含む領域<b>ΔV</b>を考え、次式で定義される単位体積あたりの<br />
電気双極子モーメント<b>P</b>を導入します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/212.gif">
</div>
<p><b>P</b>は位置の関数となるので双極子の数が非常に多い場合は連続な場として考えることが出来ます。<br />
このときこれらの双極子の受ける単位体積あたりの力<b>f</b>は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/213.gif">
</div>
<p>領域<b>V</b>でこの式を積分すればこの領域に含まれる全ての双極子に働く力<b>F</b>が計算できます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/214.gif">
</div>
<p>さらに右辺第二項を表面積分に変換すれば、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/215.gif">
</div>
<p>となります。ここに、<b>S</b>は今考えている双極子集合体の部分領域<b>V</b>の境界面であり、<b>n</b>はこの面に外向きに取った単位法線ベクトルです。<br />
ここで、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/216.gif">
</div>
<p>は電気双極子の帯電による電荷密度および表面電荷密度ですからこの式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/217.gif">
</div>
<p>電気双極子の作る平均的な電荷密度と表面電荷密度が、平均的な電場からローレンツ力を受けるという非常に分かりやすい結果が得られました。<br />
そこで電気双極子集合体の部分領域がこのような力を受けるためには、電磁応力テンソルがどのように表現されないといけないかを調べます。<br />
そのために、（２−６）式に戻るのですが、この電気双極子の受ける平均の電場が（２−７）式より、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/218.gif">
</div>
<p>を満たさなければならないことに注意すれば（２−６）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/219.gif">
</div>
<p>ここで右辺第２項の被積分関数を次のように変形します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/220.gif">
</div>
<p>ここで、静電場の場合</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/221.gif">
</div>
<p>となるので（２−１０）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/222.gif">
</div>
<p>これより電磁応力テンソルは次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/223.gif">
</div>
<p>この式は予想された（１−５）式とは異なっていますが、今回の電気双極子の集合体モデルによる議論では、<br />
誘電体の部分領域に働く力はこの式で表されることを示唆しています。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/164/">2. 誘電体に働く力</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>3. 磁性体に働く力</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/433/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:36:16 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=433</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1.マックスウェルの応力と磁性体に働く力 誘電体の場合と同様に、磁性体全体が磁場から受ける力はマックスウェルの応力によって計算できることが知られています。磁場に関するマックスウェルの応力は、磁束密度Bの成分と真空の透磁 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/433/">3. 磁性体に働く力</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1.マックスウェルの応力と磁性体に働く力</b><br />
誘電体の場合と同様に、磁性体全体が磁場から受ける力はマックスウェルの応力によって計算できることが知られています。磁場に関するマックスウェルの応力は、磁束密度<b>B</b>の成分と真空の透磁率μ<font size="2"><sub>0</sub></font>を使って次のように書くことができます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/301.gif" />
</div>
<p>ここで、δ<font size="2"><sub>ij</sub></font>はクロネッカのデルタです。これを使うと磁性体に働く力は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/302.gif" />
</div>
<p>となります。ここでは誘電体の場合に約束したように、同じ項に現れる同じ添字については１から３までについての和をとるものとします。積分は力を計算する磁性体を完全に取り囲んだ体積領域<b>V</b>についての体積積分です。面積分に直すと次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/303.gif" />
</div>
<p>ここに、<b>S</b>は体積領域<b>V</b>の境界面で、<b>V</b>が磁性体を完全に取り囲んでいるため真空中にあります。また<b>n</b>はこの面の外向き<br />
の単位法線ベクトルです。<br />
磁性体全体ではなくこの磁性体の部分領域に働く力はどのように計算すればよいかを考えるために、誘電体の場合に議論したように、<br />
マックスウェルの応力テンソルを修正して磁性体の部分領域も（１−３）式で計算できるようにすることを考えます。<br />
まず（１−１）式において、真空の透磁率が含まれていることに着目します。真空中では磁束密度<b>B</b>と磁場<b>H</b>は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/304.gif" />
</div>
<p>の関係にありますから、これを使って次のように書き直します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/305.gif" />
</div>
<p>この式は真空中ではもちろん（１−１）式と同じになりますが、磁性体内部では異なった式になります。<br />
はたしてこの式によって磁性体の部分領域にはたらく力が計算できるでしょうか。<br />
誘電体に関する議論と同じように、今回は磁性体を磁気双極子の集まりとするモデルを考え、<br />
（１−５）式が磁性体の部分領域の計算に妥当かどうか検討します。<br />
<b><br />
<br />
2.磁気双極子の集合体に働く電磁力<br />
<br />
</b><br />
ここでは磁性体を磁気双極子の集まりとしてモデル化します。もちろん実際の磁性体とは異なりますが、このようなモデル化により<br />
物質中の電磁力を具体的に計算することができます。<br />
磁気双極子としては環状電流が流れている円柱状の剛体を考えます。いま一つの磁気双極子に着目し、円柱の半径a高さh、円柱の側面に面密度Ｍの環状電流が<br />
一様に分布しているものとします。この双極子の位置における平均磁束密度を<b>B</b>とし、この磁束密度の変化に対してa及びhは十分小さいとすればこの双極子の受ける力は次のように計算できます。一般性を失うことなく座標系の原点を今着目している円柱状絶縁体の中心にとり、z軸の向きを下面の中心から<br />
上面に向かうようにします。このとき、表面電流密度<b>J</b>が、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/306.gif" width="571" height="37" />
</div>
<p>のように分布しているものとします。<br />
円柱の側面の単位面積当たりに働く力<b>f</b>はローレンツ力より、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/307.gif" />
</div>
<p>となります。a及びhは十分小さいので磁束密度分布は次のようにかけます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/308.gif" />
</div>
<p>これより円柱側面の環状電流に働く力<b>F</b>は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/309.gif" width="556" height="537" />
</div>
<p>ですが、まとめて書くと次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/310.gif" />
</div>
<p>ここでπa<font size="2"><sup>2</sup></font>hMはこの円筒のz方向の磁気双極子モーメントm<font size="2"><sub>z</sub></font>ですから、この式は次のように書けます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/311.gif" />
</div>
<p>この式は特別な座標系で表現されているが、一般の座標系で表現すれば、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/312.gif" />
</div>
<p>となります。このような磁気双極子が数多く分布しており、各々の双極子モーメント<b>m</b>は大きさも方向もそろっていませんが、<br />
単位体積中に含まれる双極子の数Nは一定とします。<br />
ここで磁場の変化に対しては非常に小さいが、数多くの磁気双極子を含む領域<b>ΔV</b>を考え、次式で定義される単位体積あたりの<br />
磁気双極子モーメント<b>Ｍ</b>を導入します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/313.gif" />
</div>
<p><b>Ｍ</b>は位置の関数となるので双極子の数が非常に多い場合は連続な場として考えることが出来ます。このときこれらの双極子の受ける<br />
単位体積あたりの力<b>f</b>は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/314.gif" />
</div>
<p>領域<b>V</b>でこの式を積分すればこの領域に含まれる全ての双極子に働く力<b>F</b>が計算できます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/315.gif" width="579" height="187" />
</div>
<p>さらに右辺第二項を表面積分に変換すれば、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/316.gif" />
</div>
<p>となります。ここに、<b>S</b>は今考えている双極子集合体の部分領域<b>V</b>の境界面であり、<b>n</b>はこの面に外向きに取った<br />
単位法線ベクトルです。ここで、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/317.gif" />
</div>
<p>は磁気双極子の環状電流による電流密度及び表面電流密度ですからこの式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/318.gif" />
</div>
<p>磁気双極子の作る平均的な電流密度と表面電流密度が、平均的な磁束密度からローレンツ力を受けるという非常に分かりやすい結果が得られました。<br />
そこで磁気双極子集合体の部分領域がこのような力を受けるためには、電磁応力テンソルがどのように表現されないといけないかを調べます。<br />
そのために、（２−５）式に戻るのですが、この磁気双極子の受ける平均の磁束密度がマックスウェルの方程式に従うことと（２−６）式より、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/319.gif" />
</div>
<p>を満たさなければならないことに注意すれば（２−５）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/320.gif" />
</div>
<p>ここで右辺第２項の被積分関数を次のように変形します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/321.gif" />
</div>
<p>ここで、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/322.gif" />
</div>
<p>なので（２−９）式は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/323.gif" width="571" height="120" />
</div>
<p>これより電磁応力テンソルは次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/324.gif" />
</div>
<p>この式は予想された（１−５）式とは異なっていますが、今回の磁気双極子の集合体モデルによる議論では、磁性体の部分領域に働く力<br />
はこの式で表されることを示唆しています。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/433/">3. 磁性体に働く力</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>4. ミクロとマクロ</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/434/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:37:27 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=434</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1.ミクロな電磁場 私たちが通常電磁場と呼んでいるものはマクロな電磁場です。物質はミクロに見ると原子からできています。原子はプラスの電荷をもった原子核とマイナスの電荷を持った電子からできており原子核の大きさは原子の１０ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/434/">4. ミクロとマクロ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1.ミクロな電磁場</b><br />
私たちが通常電磁場と呼んでいるものはマクロな電磁場です。物質はミクロに見ると原子からできています。原子はプラスの電荷をもった原子核とマイナスの電荷を持った電子からできており原子核の大きさは原子の１０万分の１程度です。ですから原子の内部はほとんど真空領域と考えてよくその原子からできている物質も内部は大部分が真空と考えることができます。さらに原子核は陽子や中性子からできており、現代物理ではこれらの陽子や中性子もクォークからできていると考えられています。そしてこれらの基本粒子と考えられているクォークや電子などは大きさがあるかどうかも分かっていません。したがって物質はほとんど大きさの無視できる莫大な数のクォークや電子などの電磁場の発生源とそのほとんどの領域を占める真空領域からできていると考えることができます。<br />
そこでこれら電磁場の発生源の電荷密度を<span class="greece">ρ</span>としてミクロな電磁場について考えます。クォークや電子がどのような電荷密度を持っているか分かりませんが非常に小さな領域だけに値がありそれ以外はゼロであると考えられますし、もし大きさがなければディラックのデルタ関数のような分布となります。<br />
ここでミクロな電場<b><em>e</em></b>と電束密度<b><em>d</em></b>、およびミクロな磁場<b><em>h</em></b>と磁束密度<b><em>b</em></b>を導入します。これらの間には真空の誘電率<span class="greece">ε</span><font size="2"><sub></sub></font>と真空の透磁率<span class="greece">μ</span><font size="2"><sub></sub></font>をつかって次のように関係付けられています。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/401.gif">
</div>
<p>この関係は真空領域だけでなく電磁場の発生源である電荷密度<span class="greece">ρ</span>が存在するところでも成り立っていると考えます。このときこれらミクロな電磁場に対して次のマックスウェルの方程式が成立します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/402.gif">
</div>
<p>ここで<b>v</b>は電荷密度の速度です。電磁場の発生源である電荷密度は非常に狭い範囲に局在しているためその付近で電荷密度が大きく変化し、それに伴なってミクロな電磁場も激しく変化すると考えられます。はじめに言いましたが通常私たちが問題にしている電磁場はこのようなミクロな電磁場ではなく、これらを平均化したものです。そこで今回はこのようなミクロな電磁場とマクロな電磁場がどのような関係にあるかについて調べます。<br />
<b><br />
<br />
2.ミクロな量の平均操作<br />
<br />
</b><br />
ここでは空間に分布しているミクロな量の平均操作について考えます。そのためにマクロで見ると非常に小さな微小領域<b>ΔⅤ</b>を考えます。この領域はマクロに見ると大きさが無視できる程、つまりそこに含まれる物質の状態が均質とみなせる程小さいのですが、ミクロで見ると平均操作が充分意味を持つために必要な多くの電磁場の発生源を含んでいるものとします。ミクロな量を<span class="greece">f(x,y,z,t)</span>としたときこの領域について次のように平均操作を定義します。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/403.gif" width="560" height="55" />
</div>
<p>この積分は座標<span class="greece">(x+x&#8217;,y+y&#8217;,z+z&#8217;,t)</span>が<b>ΔⅤ</b>に含まれる領域で行います。これより、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/404.gif">
</div>
<p>が成立することが分かります。これを使ってマックスウェルの方程式（１－２）式の平均をとると次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/405.gif">
</div>
<p>また（１－１）式の平均をとると次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/406.gif">
</div>
<p><b><br />
<br />
3.誘電体<br />
<br />
</b><br />
物質を構成している原子や分子は電気的にプラスの電荷とマイナスの電荷を同じ量だけ含んでいますので電気的に中性ですが、電荷の分布はプラスとマイナスで異なりますので電気的なモーメントを持っています。通常私たちが接する物質は莫大な数のこれらモーメントの平均によりキャンセルする状態にありますので、電気的に中性で電場の発生源になりません。しかしこの物質の外から電場をかけると物質中のモーメントが変化し電気を帯びるようになります。このような物質を誘電体と呼んでいます。<br />
誘電体が電気を帯びるこのような現象を定量的にもう少し詳しく調べてみます。最初誘電体内部のミクロな電荷分布を<span class="greece">ρ</span><sub>0</sub>とします。もちろん<span class="greece">ρ</span><sub>0</sub>は空間的にも時間的にも変動していますがこれを平均したマクロな電荷密度は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/407.gif">
</div>
<p>です。ここで外から電場がかけられたとします。このときミクロな電荷密度が変化を受け位置が<b><em>g</em></b>だけ変位したとします。これは電子の軌道が外部電場の影響で少し移動したり、分子の持つモーメントの方向が変化したりすることによるものと考えられますが、このような物質の具体的な構造を知らなくても一般論として議論することができます。この位置の変化によって物質中では、<span class="greece">ρ</span><b>g</b>の電荷の移動が生じます。これを平均したものを、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/408.gif">
</div>
<p>と定義しますとこの量はマクロなベクトル場として扱うことができます。このような電荷の移動によって物質中のマクロな電荷密度はもはや（３－１）式を満たさなくなります。それは物質中の微小領域<b>ΔⅤ</b>を考えた場合、この表面<b>ΔＳ</b>から、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/409.gif">
</div>
<p>の電荷が流出します。ここで<b>n</b>は積分面の領域から外向きにとった単位法線ベクトルです。これよりこの領域における電荷の変化は次のように表すことができます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/410.gif">
</div>
<p>この積分は微小領域ですがマクロな領域における積分なのでこの式の両辺を平均することができます。この式の左辺にある変化を表す<b>Δ</b>は積分の中に入れることができ、もともとゼロだった電荷密度の増分を、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/411.gif">
</div>
<p>と書き、（３－２）式を使うと次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/412.gif">
</div>
<p>最後の式はガウスの発散定理によって表面積分を体積積分に変えています。ここで積分した微小領域は任意に取ることができますので次のように書くことができます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/413.gif">
</div>
<p>このように電気的に中性な物質も外から電場をかけることによって電気的な性質が変化します。これを分極と呼び、この結果出てきた電荷密度<span class="greece">ρ</span><sub>0</sub>を分極電荷、また（３－２）式で定義された電荷移動の平均を分極ベクトルと呼びます。以上のことから誘電体中では平均化されたマックスウェルの方程式（２－３）式の第３式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/414.gif">
</div>
<p><b><br />
<br />
4.磁性体<br />
<br />
</b><br />
磁気を持たない物質でも外部から磁場をかけると磁気を帯びることがあります。これはマクロにみると磁気を帯びていないように見える物質も、電子の軌道運動によるミクロな電流や、電子のスピンなどによる磁場などが平均すると相殺されて、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/415.gif">
</div>
<p>を満たしていますが、外部の磁場によって物質中のミクロな電流の分布やスピンの向きなどが変化し（４－１）式をみたさなくなったからだと考えることができます。<br />
これは誘電体の電荷が普段は相殺されて（３－１）式をみたしているのに外部から電場をかけると分極電荷が現れるのと似た現象です。このように、外部から磁場をかけることによって磁気を帯びる物質を磁性体と呼んでいます。最初磁性体内部のミクロな電流分布を<span class="greece"><b>j</b></span><font size="2"><sub>0</sub></font>とします。<span class="greece"><b>j</b></span><font size="2"><sub>0</sub></font>は空間的にも時間的にも変動していますがこれを平均したマクロな電流密度は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/416.gif">
</div>
<p>です。ここで外から磁場がかけられたとします。このときミクロな電流密度が変化を受け<span class="greece"><b>j</b></span><font size="2"><sub>m</sub></font>となったとします。この電流は平均してもゼロとならず平均値を、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/417.gif">
</div>
<p>と定義しますとこの量はマクロなベクトル場として扱うことができます。この電流は磁性体内部で電荷を作ることがないので次の関係を満たす必要があります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/418.gif">
</div>
<p>ベクトル解析よりこのような関係を持つベクトル場は次のようにかけます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/419.gif">
</div>
<p>ここに<b>Ｍ</b>はマクロなベクトル場で（４－５）式をみたすように定義されているため任意性があります。そこで磁性体以外ではゼロとなるようにします。<br />
このように磁気を帯びていない物質も外から磁場をかけることによって磁気的な性質が変化します。これを磁化とよび、この結果出てきた電流密度<br />
<span class="greece"><b>j</b></span><sub>m</sub>を磁化電流、また（４－５）式で定義された磁性体中のベクトル場<b>Ｍ</b>を磁化ベクトルと呼びます。<br />
以上のことから磁性体中では平均化されたマックスウェルの方程式（２－３）式の第２式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/420.gif"><br />
<b><br />
<br />
5.マクロな電磁場<br />
<br />
</b><br />
誘電体内部では（３－１）式が成り立ち電荷密度の平均がゼロであるとしたのですが一般的には分極電荷以外の自由電荷が存在するので<br />
この電荷の平均を真電荷密度、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/421.gif">
</div>
<p>としますとこの電荷密度はマクロな量となります。同じ文字ですが右辺の平均をとる前の電荷密度は全てのミクロな電荷密度を含んでいますが分極に寄与する電荷は通常相殺されて平均はゼロとなっています。真電荷を考えると（３－６）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/422.gif">
</div>
<p>分極の定義である（３－２）式より分極の時間的変化はミクロな電流を作ります。この式の両辺の時間微分をとり時間微分と平均操作の順を入れ替えてよいことに注意すれば次の関係が得られます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/423.gif">
</div>
<p>これより、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/424.gif">
</div>
<p>となります。（５－２）式と（５－３）式は変形すると次のようにかけます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/425.gif">
</div>
<p>そこでマクロな電磁場を次のように定義します。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img//426.gif">
</div>
<p>これより平均化されたマクロなマックスウェルの方程式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/427.gif">
</div>
<p>（２－４）式と（５－５）式より次のマクロな電磁場の関係が得られます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/428.gif">
</div>
<p>以上の議論から、次のような結論が得られるように思われます。</p>
<p>「マクロな電磁場のうちミクロな電磁場を平均して直接得られる場は、電場<b><em>Ｅ</em></b>と磁束密度<b><em>Ｂ</em></b>であり、電束密度<b><em>Ｄ</em></b>や磁場<b><em>Ｈ</em></b>は誘電体や磁性体を取り扱うのに便利なために導入された便宜的な場である。」</p>
<p>これより、電場と磁場の対応関係において<b><em>Ｅ</em></b>に対応するのが<b><em>Ｂ</em></b>、<b><em>Ｄ</em></b>に対応するのが<b><em>Ｈ</em></b>、というE-B対応という見方が自然であるという考えが現在では主流になっているようです。一方マクロな電磁場についてのマックスウェルの方程式（５－６）式を見ると、<b><em>Ｅ</em></b>に対して<b><em>Ｈ</em></b>、<b><em>Ｄ</em></b>に対して<b><em>Ｂ</em></b>、が同じ役割をしているように見えます。<br />
そこでこれらの間に対応関係があるとする見方をE-H対応とよんでいます。<br />
E-B対応とE-H対応に関しては議論しなければならないことが色々とありますので、また改めて考察したいと思っています。<br />
いずれにしましても、複雑な物質中の電磁場のふるまいが平均すると（５－６）式のような簡単な方程式にまとめられるのは驚異的なことです。ただし実際にこの方程式を解くためには物質ごとに（５－７）式で表される構成方程式を考える必要がありますので見かけほどは簡単ではありません。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/434/">4. ミクロとマクロ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>5. 電磁エネルギーの移動</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/435/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:38:18 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=435</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1.素朴な疑問 電磁場のエネルギーは空間中に蓄えられています。電磁場が時間的に変化しないときはこのエネルギーの空間分布も変化しません。ここで一定の速度-ｖで運動している観測者から眺めた場合この電磁エネルギーがどのように [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1.素朴な疑問</b><br />
電磁場のエネルギーは空間中に蓄えられています。電磁場が時間的に変化しないときはこのエネルギーの空間分布も変化しません。ここで一定の速度<b>-ｖ</b>で運動している観測者から眺めた場合この電磁エネルギーがどのように見えるかを考えます。電磁エネルギーは単位体積あたり次のように表されます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/501.gif">
</div>
<p>ここに <b>Ｅ</b> <b>Ｂ</b>は電場と磁束密度で、<span class="greece">ε</span><sub>0</sub> <span class="greece">μ</span><sub>0</sub>は真空中の誘電率と透磁率です。運動している観測者から見れば電場や磁束密度が相対的に速度<b>ｖ</b>で移動しているように見えますので、それに伴なって電磁エネルギーも速度<b>ｖ</b>で伝播しているように見えるはずです。単純に考えて速度<b>ｖ</b>が光速に比べて充分小さい場合単位面積あたりのエネルギーの流れは、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/502.gif">
</div>
<p>となるように思われます。このエネルギーの流れはポインティングベクトルによるものと考えられますので運動している観測者の座標系で確かめてみます。<br />
まず電場だけがあるとします。これを運動している観測者から見ますと、速度が光速に比べて充分小さいとしていますので、電場は同じように見えますが磁場が運動の効果として出てきます。この磁場を電場と速度で表すと、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/503.gif">
</div>
<p>となります。これを使ってポインティングベクトルを計算すると次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/504.gif">
</div>
<p>ここで、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/505.gif">
</div>
<p>の関係を使っています。この式を少し書き換えると次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/506.gif">
</div>
<p>ここで電場の単位体積あたりのエネルギー<b>Ｕ</b>とマックスウェルの応力テンソル、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/507.gif">
</div>
<p>を使うとこの式は次のように書けます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/508.gif">
</div>
<p>この式は簡単な考察から予測した（１−１）式と比べて右辺第２項が余分に追加されています。このような項がなぜ現れたかというのが素朴な疑問です。<br />
これについて考える前に、最初磁場だけがあるとした場合にも同様の結果が得られることを示しておきます。運動している観測者が見ますと、速度が光速に比べて充分小さいので磁束密度は同じように見えますが運動の効果として次のような電場が出てきます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/509.gif">
</div>
<p>これを使ってポインティングベクトルを計算すると次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/510.gif">
</div>
<p>この式をさらに変形すると、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/511.gif">
</div>
<p>となります。ここで電場の単位体積あたりのエネルギー<b>Ｕ</b>とマックスウェルの応力テンソル、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/512.gif">
</div>
<p>を使うとこの式は電場の場合とまったく同じように次のように書けます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/513.gif">
</div>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2.球対称な電場の場合</b><br />
ここでは具体的な例として原点に置かれた球対称な電荷 が作る電場について考えます。この電荷が作る電場は中心から放射状に広がっていますので運動している観測者から見れば、ポインティングベクトルの方向はこの電場と垂直になりエネルギーの流れは原点を中心とした球面に沿うことになります。観測者はz方向に速度速度−<b>ｖ</b>で運動しており観測者の座標系と静止座標系とがある時刻で一致したとします。このとき電場は両座標系において、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/514.gif">
</div>
<p>となります。ここに<b>Ｒ</b>は観測点の位置ベクトルです。運動する観測者から見た電磁エネルギーの流れを計算するために円筒座標で表現します。エネルギーの流れがｚ軸に対して対称となるからです。ｚ軸と<b>Ｒ</b>のなす角を<span class="greece">θ</span>とし、ｚ軸と垂直な座標をｒとすれば（１−４）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/515.gif">
</div>
<p>ここにＥは<b>Ｅ</b>の絶対値で（２−１）式より、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/516.gif">
</div>
<p>となるので原点を中心とする球面上では一定の値となります。この球面上のｚ座標の一番大きな点を北極、一番小さな点を南極とすれば（２−２）式はエネルギーが南極から北極に向かって経線に沿って移動しており、その大きさがsin<span class="greece">θ</span>に比例するために赤道付近が一番大きく極に近づくにつれて小さくなっていることが分かります。<br />
この具体的な例で分かるように電磁エネルギーの流れは当初予想した簡単な流れとは大きく違っています。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　3.連続体中のエネルギーの移動</b><br />
電磁場に関するエネルギーの流れの議論から（１−７）式や（１−１１）式を導いたのですが、力学的な応力とエネルギーの流れについてもこの式と同じ関係があります。<br />
ここで、流体や固体を連続体とみなすとその運動方程式と連続の方程式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/517.gif">
</div>
<p>ここに<span class="greece">ρ</span>は密度、<span class="greece">v</span><font size="2"><sub>i</sub></font>は速度、<span class="greece">σ</span><font size="2"><sub>ij</sub></font>は応力テンソルです。（３−２）式に、<span class="greece">v</span><font size="2"><sub>i</sub></font>を掛けて<br />（３−１）式に加えると次の式が得られます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/518.gif">
</div>
<p>次に（３−１）式に<span class="greece">v</span><sub>i</sub>を掛けて和をとり変形すれば、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/519.gif">
</div.
となりますが、（３−２）式を使うと、


<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/520.gif">
</div>
<p>となります。ここで歪速度、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/521.gif">
</div>
<p>と応力テンソルが対称であることより次の式が得られます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/522.gif">
</div>
<p>この式は連続体の運動エネルギーの保存則を表しています。この式の右辺第2項は連続体が変形によって受けるエネルギーを表しており、連続体の単位体積あたりの内部エネルギーを<span class="greece">u</span>と書くと次の関係があります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/523.gif">
</div>
<p>したがって、単位体積あたりの全エネルギーを、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/524.gif"></p>
<div>
と書けば（３−６）式は次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/525.gif">
</div>
<p>この式を変形すれば次の式が得られます。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/526.gif">
</div>
<p>これより単位面積あたりのエネルギーの流れは、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/527.gif">
</div>
<p>となります。この式はこの節の最初で言ったように電磁エネルギーの移動を表す<br />（１−７）式や（１−１１）式とまったく同じ形をしています。<br />
ここで連続体中の閉領域<b>Ｖ</b>を考えます。この境界面<b>Ｓ</b>から単位時間に流出するエネルギー<b>Ｗ</b>はこの面に外向きにとった単位法線ベクトルを<b>ｎ</b>とすれば（３−１１）式より次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/528.gif">
</div>
<p>この式の右辺第１項は連続体とともに移動するエネルギーを表しています。第２項はこの境界面が対向する面から受ける単位面積あたりの力が、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/529.gif">
</div>
<p>であることから、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/530.gif">
</div>
<p>となり、境界面に働く力を通して流出するエネルギーであることが分かります。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　4.電磁エネルギーの移動について</b><br />
連続体のエネルギーについて見てきたのですがここで電磁場に話を戻します。問題は電磁場のエネルギーの移動を表すポインティングベクトル、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/531.gif">
</div>
<p>の右辺第２項をどのように解釈するかです。この場合も連続体の場合の（３−１３）式のようにエネルギーの流れがある境界面において、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/532.gif">
</div>
<p>が面同士が互いに力を及ぼす単位面積あたりの力と解釈することができるのでしょうか。電磁場を考える場合このような境界面は先の例でも分かるように真空中に存在しています。<br />
とすると真空中において仮想的にとった面が連続体の場合と同様に内力でつりあっており電磁場の移動があるときはこの力による仕事を通してもエネルギーの流れがあるという解釈になります。<br />
電磁場が存在するときは真空中に仮想的にとった面にも電磁力が働くというのは想像することは難しいのですが、電磁場のエネルギーや運動量が真空中にも存在することを認めたときからの自然な帰結のようにも思えます。<br />
因みにこの面に働く電磁力はそこに誘電体や磁性体を置くことによって測定することはできません。測定される電磁力と比較するためには必ず力を受ける対象を取り囲む閉曲面でマックスウェル応力を積分する必要があり、今回議論した面力はキャンセルしてゼロになるからです。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/435/">5. 電磁エネルギーの移動</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>6. 電磁エネルギーの移動2</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/436/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:39:07 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=436</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1．余分なエネルギーの流れ 表面に電荷が一様に分布している半径R の球がz 方向に一定の速度v で運動しているときの電磁エネルギーの移動について考えます。まず、この球が空間に作る電場のエネルギーは、 です。前回の球対称 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1．余分なエネルギーの流れ</b></td>
</tr>
<p>表面に電荷が一様に分布している半径<i>R</i> の球が<i>z</i> 方向に一定の速度<i>v</i> で運動しているときの電磁エネルギーの移動について考えます。まず、この球が空間に作る電場のエネルギーは、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/601.gif" width="572" height="64" />
</div>
<p>です。前回の球対称な電場の作るポインティングベクトルの計算式、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/602.gif" width="571" height="43" />
</div>
<p>を使って<b><i>z</i></b> 方向のエネルギーの流れを計算すると、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/603.gif" width="573" height="224" />
</div>
<p>となります。この結果は（１−１）式であらわされる電場のエネルギーが速度<i>v</i> で伝播すると考えたときより、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/604.png" />
</div>
<p>だけ余分なエネルギーの流れがあることになります。<br />
この余分なエネルギーが何であるかというのが今回の問題です。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2．球の内部におけるエネルギーの流れ</b><br />
前回述べたようにポインティングベクトルは単位体積中の電磁場のエネルギー <i>Ｕ</i>、マックスウェルの応力テンソル<i>Ｔ</i> を使って</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/605.gif" width="571" height="45" />
</div>
<p>とかけます。今回の問題では電場は球内に存在しないのでポインティングベクトルは球の表面に沿って流れます。<br />
これを次のように二つのエネルギーの流れに分にわけ考えることにします。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/606.gif" width="571" height="120" />
</div>
<p>S<font size="2"><sup>(1)</sup></font>は電場のエネルギーが速度 <i>v</i> で移動していることを表していますので直感的なイメージと合致した流れになっています。ただしこの流れは球表面で不連続に変化します。球表面の単位法線ベクトルを<b>n</b>として<b>S</b><font size="2"><sup>(1)</sup></font> との内積をとると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/607.gif" width="571" height="46" />
</div>
<p>ここにθ は法線ベクトル<i>v</i> と速度 とがなす角であり、この量は球表面からのエネルギーの単位面積あたりの流出量をあらわしています。<br />
同様に<b>n</b>と<b>S</b><font size="2"><sup>(2)</sup></font> との内積をとると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/608.gif" width="568" height="206" />
</div>
<p>したがって球表面において、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/610.gif" width="570" height="44" />
</div>
<p>が成立していることが分かります。<br />
エネルギーの流れ<b>S</b><font size="2"><sup>(2)</sup></font> だけに着目すると、この流れは一定のエネルギー密度<i>U</i> が球の進行方向から球に流入し反対面から流失していることが分かります。ただし球内部ではこの流れがなくなるように表面で不連続に変化します。<br />
ここで仮に球表面でこのエネルギーの流れが連続するように球内部にも、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/611.gif" width="72" height="29" />
</div>
<p>のエネルギーの流れがあるものと考えると、球内部で、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/612.gif" width="567" height="80" />
</div>
<p>のエネルギーの流れがあることになり、これで余分なエネルギーの流れはキャンセルされます。しかし実際には球の中には電磁場はなくこのような電磁エネルギーの流れもありません。それでは何がこの余分なエネルギーの流れをキャンセルさせているのでしょうか。<br />
実は帯電した球には電荷どうしの反発力によって内部に機械的な応力が生じています。球面単位面積あたりの表面力は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/613.gif" width="566" height="77" />
</div>
<p>ですからこの球の内部が均質な物質で出来ているとすれば内部応力は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/614.gif" width="563" height="75" />
</div>
<p>となります。このような応力を持った物体が速度<i>v</i> で運動した場合、前回、連続体中のエネルギーの移動で述べたように、単位面積あたりのエネルギーの流れ<i>p</i> は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/615.gif" width="567" height="49" />
</div>
<p>となります。ここで物体の持つ単位体積あたりのエネルギー<i>U</i> <sub>m</sub>が表面電荷の影響で変化しないとすれば、電荷による応力によって新たに生ずる球内のエネルギーの流れは単位体積あたり、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/616.gif" width="148" height="81" />
</div>
<p>となります。したがって球内部のエネルギーの流れは進行方向に次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/617.gif" width="574" height="62" />
</div>
<p>このエネルギーの流れと電磁エネルギーの流れとの和はちょうど<i>uv</i> になるので、球内部のこの応力によるエネルギーの流れを含めて考えれば余分なエネルギーの流れがキャンセルされることになります。<br />
したがってS<font size="2"><sup>(2)</sup></font>に（２−１０）式の右辺第２項を追加したエネルギーの流れ、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img//618.gif" width="572" height="43" />
</div>
<p>は球の境界でも連続しており次の関係をみたしていることが分かります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/619.gif" width="573" height="28" />
</div>
<p>帯電した球の運動にともなう電磁エネルギーの流れを議論してきた中でこのような非電磁的な応力が出てくるのは奇異に感じますが、その昔、電子のモデルにおいてポアンカレが導入したポアンカレ応力に対応していると考えられます。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/436/">6. 電磁エネルギーの移動2</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>7.電磁力について</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/437/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:40:32 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=437</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1．現実の誘電体や磁性体に働く力 前に誘電体や磁性体を双極子の集合体として具体的な電磁力の計算を行いました。しかし現実の誘電体や磁性体が電磁場から受ける力は、マクロな電磁力以外の寄与も考える必要があります。流動性誘電体 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/437/">7.電磁力について</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1．現実の誘電体や磁性体に働く力</b><br />
前に誘電体や磁性体を双極子の集合体として具体的な電磁力の計算を行いました。しかし現実の誘電体や磁性体が電磁場から受ける力は、マクロな電磁力以外の寄与も考える必要があります。流動性誘電体に関してはランダウ＝リフシッツの教科書<font size="2"><sup>(1)</sup></font>に次の応力テンソルから計算できることが示されています。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/701.gif" width="568" height="88" />
</div>
<p>ここに</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/701_2.gif" width="17" height="21" />
</div>
<p>は誘電体の単位体積の熱力学ポテンシャルで単位体積の自由エネルギー<i>F</i> と、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/702.gif" width="560" height="45" />
</div>
<p>の関係にあります。またρは誘電体の密度で微分は温度<i>T</i> と電場<i>E</i> を一定にして行います。<br />
一方、誘電体を電気双極子の集合体とみなした場合の電磁応力テンソルは、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/703.gif" width="552" height="55" />
</div>
<p>となります。<br />
ここで、（１−１）式と（１−３）式を比較することによって誘電体の性質について議論したいと思います。<br />
ここで取り扱う誘電体としては誘電率が温度と、密度のみの関数である線形誘電体を考えると、熱力学ポテンシャルは次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/704.gif" width="558" height="59" />
</div>
<p><i>F</i><font size="2"><sub>0</sub></font>は電場がないときの単位体積あたりの自由エネルギーです。この式を（１−１）式に代入すると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/705.gif" width="557" height="56" />
</div>
<p>ただし、<i>P</i><font size="2"><sub>0</sub></font>は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/706.gif" width="437" height="97" />
</div>
<p>であり、電場が存在せず、密度と温度が与えられたときの媒質の圧力をあらわしています。<br />
したがって、電磁力のみを問題とする場合（１−５）式は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/707.gif" width="562" height="76" />
</div>
<p>この式が（１−３）式と一致するためには次の関係が成立する必要があります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/708.gif" width="301" height="69" />
</div.
これから、εに間する次の微分方程式が得られます。


<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/709.gif" width="560" height="84" />
</div>
<p>これを解くと、<i>c</i> を密度によらない定数として次の誘電率の密度依存性が求まります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/710.gif" width="567" height="50" />
</div>
<p>また電気分極<b>P</b>をもとめると、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/711.gif" width="555" height="47" />
</div>
<p>となり、誘電体を電気双極子の集合体とみなした場合は分極が密度と電場に比例することになります。<br />
次に磁性体について考えます。流動性磁性体に関してはランダウ＝リフシッツの教科書<font size="2"><sup>(1)</sup></font><br />
に次の応力テンソルから計算できることが示されています。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/712.gif" width="572" height="90" />
</div>
<p>ここに</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/701_2.gif" width="17" height="21" />
</div>
<p>は磁性体の単位体積の熱力学ポテンシャルで単位体積の自由エネルギー<i>F</i> と、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/713.gif" width="575" height="57" />
</div>
<p>の関係にあります。<br />
一方、誘電体を磁気双極子の集合体とみなした場合の電磁応力テンソルは、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/714.gif" width="567" height="57" />
</div>
<p>となります。ここで誘電体の場合と同様に、（１−１０）式と（１−１２）式を比較することによって磁性体の性質について議論したいと思います。<br />
ここで取り扱う磁性体としては透磁率が温度と、密度のみの関数である線形磁性体を考えると、熱力学ポテンシャルは次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/715.gif" width="575" height="58" />
</div>
<p><i>F</i><font size="2"><sub>0</sub></font>は磁場がないときの単位体積あたりの自由エネルギーです。この式を（１−１０）式に代入すると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/716.gif" width="565" height="61" />
</div>
<p>ただし、<i>P</i><font size="2"><sub>0</sub></font>は電場のときと同様に磁場が存在せず、密度と温度が与えられたときの媒質の圧力です。したがって、電磁力のみを問題とする場合この式は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/717.gif" width="573" height="61" />
</div>
<p>この式が（１−１２）式と一致するためには次の関係が成立する必要があります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/718.gif" width="392" height="73" />
</div>
<p>ところで、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/719.gif" width="577" height="78" />
</div>
<p>ですから、これより、<i>μ</i> に間する次の微分方程式が得られます 。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/720.gif" width="574" height="76" />
</div>
<p>変形すると、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/721.gif" width="238" height="73" />
</div>
<p>となるので、<i>c</i> を密度によらない定数として次のように透磁率の密度依存性が決まります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/722.gif" width="574" height="64" />
</div>
<p>これより磁化ベクトル<b>M</b>は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/723.gif" width="575" height="73" />
</div>
<p>となります。磁束密度であらわせば、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/724.gif" width="574" height="83" />
</div>
<p>となり、磁性体を磁気双極子の集合体とみなした場合は磁化ベクトルが密度と磁束密度に比例することになります。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2．双極子によるモデル化と現実の物質</b><br />
誘電体を電気双極子の集合体とした場合と、磁性体を磁気双極子の集合体としてあらわした場合、電気分極<b>P</b>および磁化ベクトル<b>M</b>は（１−９）式、（１−２０）式であらわされることが分かりました。改めてかくと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/725.gif" width="558" height="100" />
</div>
<p>です。この結果は電気双極子または磁気双極子が弱い電磁場の中であたかも気体分子のよう自由に運動しており互いに衝突しながら熱的に平衡な状態にあると考えれば納得のいくことです。この場合、分極や磁化が電場や磁束密度に比例することになり、また密度は単位体積中の双極子の数に比例しており分極や磁化がこれと比例します。<br />
このことより双極子モデルによる電磁力は、物質が純粋にマクロな電磁場からの力のみを受けるとした場合の電磁力をあらわしているものと思われます。<br />
もちろん現実の誘電体や磁性体ではこのようにマクロな電磁場からだけではなくミクロな電磁場による力も受けるために（２−１）式や（２−２）式は成立しません。<br />
特別な例をもう一つあげます。これは流体が非圧縮性であり密度の変化がない場合です。このときは（１−６）式や（１−１５）式の密度による微分項が消えるため応力テンソルはそれぞれ次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/726.gif" width="567" height="134" />
</div>
<p>自由に動ける誘電性流体や磁性流体内部で電極や磁極をゆっくりと動かした場合は、ほぼ密度変化はないのでこれらの式によって電極や磁極に働く力が計算できます。</p>
<p>　</p>
<p>参考文献<br />
（１）ランダウ＝リフシッツ：理論物理学教程電磁気学１、東京図書株式会社(1982)</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/437/">7.電磁力について</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>8.物質と電磁場</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/438/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:41:14 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=438</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1．物質と電磁場の表現 マクロな電磁場を表現するために４種類の場があります。すなわち、電場Eと電束密度D、磁束密度Bと磁場Hでありそれぞれ次の関係があります。 ここに、分極ベクトルP 、磁化ベクトルM、真空の誘電率と透 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/438/">8.物質と電磁場</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1．物質と電磁場の表現</b><br />
マクロな電磁場を表現するために４種類の場があります。すなわち、電場<b>E</b>と電束密度<b>D</b>、磁束密度<b>B</b>と磁場<b>H</b>でありそれぞれ次の関係があります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/801.gif" width="575" height="104" />
</div>
<p>ここに、分極ベクトル<b>P</b> 、磁化ベクトル<b>M</b>、真空の誘電率と透磁率ε<font size="2"><sub>0</sub></font>μ<font size="2"><sub>0</sub></font>です。<br />
これらの場の間には物質中のマックスウェルの方程式、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/802.gif" width="574" height="203" />
</div>
<p>が成り立っています。この方程式を見ると４種類の場以外に、電流密度<b>J</b>、電荷密度ρがあります。つまりこの方程式では電流と電荷以外は全て場として表現されていることが分かります。<br />
このような表現は誘電体や磁性体などを真空と同じく電磁場の媒体であるという考え方に基づいたものです。真空の誘電率や透磁率という表現もこのような考えによる名称であると思われます。<br />
ここでは誘電体や磁性体のもつ分極や磁化を物質の属性として、場とは区別して表現したいと思います。そこで、（１−１）式を使って方程式をかきかえると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/803.gif" width="571" height="213" />
</div>
<p>これらの方程式では左辺に場の量、右辺に物質に関する量をもってきており、場に関しては<b>E</b> <b>B</b>だけが使われています。<br />
同様に（１−１）式を使うと次のように<b>E</b> <b>H</b>を使った表現でかくこともできます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/804.gif" width="574" height="206" />
</div>
<p>これらの方程式は表現を変えているだけなのでもちろん（１−２）式と同じ方程式です。しかしこれらの方程式を使って次に述べるような保存則を導いた場合、その物理的な意味が異なってきます。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2．エネルギー保存則の異なった表現</b><br />
ここで次のベクトル場に関する恒等式を考えます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/805.gif" width="573" height="45" />
</div>
<p>このベクトル<b>F</b>に電場<b>E</b>、ベクトル<b>G</b>に磁束密度を真空の透磁率でわった<b>B</b>/μ<sub>0</sub>を代入すると次のようになります。」</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/806.gif" width="403" height="68" />
</div>
<p>（１−３）式を使って右辺を変形すれば、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/807.gif" width="441" height="149" />
</div>
<p>となるので次の関係式が得られます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/808.gif" width="564" height="55" />
</div>
<p>次に、ベクトルに<b>F G </b>電場<b>E </b>磁場<b>H </b>を代入すると次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/809.gif" width="305" height="35" />
</div>
<p>この右辺を（１−４）式を使って変形すれば、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/810.gif" width="494" height="136" />
</div>
<p>となるので次の関係式が得られます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/811.gif" width="574" height="54" />
</div>
<p>（２−２）式と（２−３）式は表現はちがっていますがどちらも物質中のマックスウェル方程式から導かれたものなので正しい式です。<br />
これらの式は次の形の保存則をあらわしています。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/812.gif" width="569" height="63" />
</div>
<p>（２−２）式の場合、この式にあらわれる量を<i>U</i> <font size="2"><sub>1</sub></font><i>W</i> <font size="2"><sub>1</sub></font><b>p</b> <font size="2"><sub>1</sub></font>とかくと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/813.gif" width="569" height="210" />
</div>
<p>（２−３）式の場合、これらに対応する量を<i>U</i> <font size="2"><sub>2</sub></font><i>W</i> <font size="2"><sub>2</sub></font><b>p</b> <font size="2"><sub>2</sub></font>とかくと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/814.gif" width="572" height="169" />
</div>
<p>となります。<br />
これらの量をみると、<i>U</i> は電磁場が単位体積中にもつエネルギー、<i>W</i> は電磁場が単位時間に物質に与えるエネルギー、<b>p</b>は単位面積あたりを通過する電磁場のエネルギーをあらわしているように思われます。この場合（２−４）式はエネルギー保存則となります。<br />
問題はエネルギー保存則にこのような二つの表現が存在することです。これらの量が（２−４）式のような保存則をみたしていることは間違いないのですがここでいったような解釈ができるかどうかはまた別の話です。<br />
そこでこれらの量にどのような物理的意味を待たすことができるかを調べたいと思います。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　3．無限長ソレノイドと磁石</b><br />
<i>z</i> 方向に無限に長いソレノイドコイルを考えます。ソレノイドの断面は一辺の長さ<i>a</i> がの正方形であり、頂点の座標を<i>x y</i> 平面で（０，０）（a，０）（a，a）（０，a）とし、<i>z</i> 方向の単位長さ当たりに流れる電流を<i>I</i> とします。<br />
このときソレノイド内の磁場と磁束密度は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/815.gif" width="575" height="84" />
</div>
<p>となります。<br />
ここでこのソレノイドが一様な<i>y</i> 方向の電場<i>E</i> の中に置かれているとします。（２−５）式と（２−６）式では次のようにソレノイド内で<i>x</i> 方向のエネルギーの流れができることになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/816.gif" width="572" height="103" />
</div>
<p>この場合はどちらも同じ結果になっています。電流はコイルを上からみて右側（x = a）では電場から<i>z</i> 方向に単位長さあたり<i>aEI</i> のエネルギーをもらい、このエネルギーを左側（x = 0）まで運びそこで<i>aEI</i> のエネルギーを電場に与えるという循環が出来ておりどちらもエネルギー保存則をあらわしていると考えることが出来ます。<br />
それではこのソレノイドコイルのかわりに無限に長い磁石を置いた場合はどうでしょうか。<br />
磁石の断面はソレノイドと同じく一辺が<i>a</i> の正方形とし、<i>z</i> 方向に一様な磁化<i>I</i> を持っているものとます。このときこの磁石のなかの磁束密度と磁場は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/817.gif" width="573" height="71" />
</div>
<p>この磁石がソレノイドのときと同様に一様な<i>y</i> 方向の電場<i>E</i> の中に置かれているとします。このときこの磁石内で（２−５）式と（２−６）式では次のような<i>x</i> 方向のエネルギーの流れができることになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/818.gif" width="571" height="107" />
</div>
<p>明らかに両者は異なった結果となります。どう考えたらよいのでしょうか。<br />
ソレノイドコイルの場合左から右へと運ばれたエネルギーは、電流に与えられて左側に還流していました。磁石の場合これにあたる機構はあるのでしょうか。<br />
ここで、（２−５）式をみるとWを表す式の中に不思議な項があることに気づきます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/819.gif" width="107" height="40" />
</div>
<p>これは磁石を電場の中に置くと電場が磁化にエネルギーを与えることを示しています。磁石の磁化は電場の中においても変化しませんのでこれにより発熱や吸熱がおこることになりますが現実にはそのようなことはありません。したがって（２−５）式をエネルギー保存則に対応させて考えるには無理があるように思われます。<br />
そこでこの項を次のように変形します。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/820.gif" width="336" height="103" />
</div>
<p>ただし最後の変形には（１−３）式を使っています。これより（２−２）式の右辺は、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/821.gif" width="513" height="144" />
</div>
<p>となるので、（２−２）式は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/822.gif" width="571" height="62" />
</div>
<p>ただし、磁場<b>H</b>は（１−１）式によって磁束密度<b>B</b>で表現されたものです。<br />
これより、（２−４）式のかたちにかけば、式にあらわれる量を<i>U</i> <font size="2"><sub>3</sub></font><i>W</i> <font size="2"><sub>3</sub></font><b>p</b> <font size="2"><sub>3</sub></font>とかくと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/823.gif" width="569" height="201" />
</div>
<p>となります。ここで<i>U</i> <font size="2"><sub>3</sub></font>は前回の<i>U</i> <font size="2"><sub>1</sub></font>となりますが、電磁エネルギーの流れ<b>p</b><font size="2"><sub>3</sub></font>は<b>p</b><font size="2"><sub>2</sub></font>と一致しており先ほどの磁石内のエネルギーの流れについても不自然なものは出てきません。<br />
それでは電磁場のエネルギーに関する表現としては（２−６）式と（３−６）式ではどちらが正しいのでしょうか。これについては荒っぽい言い方をすればどちらでも良いように思われます。つまり電磁場の変数として<b>E B</b>を使っているときは（３−６）の定義が便利であるし、<b>E H</b>を使っている場合は（２−６）式の定義が便利ということです。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/438/">8.物質と電磁場</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>9.ＥとＤ</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/439/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:42:36 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=439</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1．電場と電束密度 ミクロとマクロの話をしたときに、誘電体内部においてはマクロな電場Eがミクロな電場eの平均であり、マクロな電束密度Dはミクロな電束密度dの平均ではないこと、 を示しました。すなわちマクロな電束密度は誘 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/439/">9.ＥとＤ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1．電場と電束密度</b><br />
ミクロとマクロの話をしたときに、誘電体内部においてはマクロな電場<b>E</b>がミクロな電場<b>e</b>の平均であり、マクロな電束密度<b>D</b>はミクロな電束密度<b>d</b>の平均ではないこと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/901.gif" width="571" height="38" />
</div>
<p>を示しました。すなわちマクロな電束密度は誘電体の分極に関係した量であり、ミクロな電束密度の単純な平均ではないということです。<br />
今回は誘電体を電気双極子の集まりとみなしミクロな電場の平均がマクロな電場になることを具体的に確かめ、マクロな電束密度がミクロな電場とどのような関係にあるかを調べたいと思います。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2．誘電体の電気双極子モデル</b><br />
平行な平面電極にはさまれた誘電体内部の電場について考えます。これらの電極面は<i>xy</i>面に平行であり、電極間の距離<i>H</i> 電位差を<i>V</i> とすれば、電極間には方向の一様な電場、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/902.gif" width="572" height="71" />
</div>
<p>ができます。ここでは下の電極の方が高い電位をもっているとし電場の向きは下から上とします。<br />
誘電体を電気双極子の集まりとしてモデル化します。電気双極子としては帯電した円柱状の剛体の絶縁体を考えます。<br />
円柱は全て同じ形状であり円の面積<i>s</i> 高さ<i>h</i> 、両面に電荷<i>q</i> 、<i>-q</i> が一様に分布しているものとします。<br />
また、これらの円柱はすべて単位体積あたり<i>n</i> 個あり、中心位置は固定されているが自由に回転できるようになっているとします。<br />
ここに上の電場がかかるとこれらの円柱の方向は全てそろい上面に電荷<i>q</i> 下面に電荷<i>-q</i> となりこれらの電荷の作る<br />
電場によってミクロな電場が決定されます。<br />
この電場は電気双極子の付近でいろいろな方向を向きますが平均すると<i>z</i> 成分しかもたないことはすぐ分かります。<br />
そこでこの電場の<i>z</i> 成分を<i>e</i> とかき次のようにして平均をとります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/903.gif" width="572" height="58" />
</div>
<p>ここに、<i>S</i> は平均をとる電極の面積で、下の電極の<i>z</i> 座標をゼロとしています。<br />
この積分内の<i>z</i> 方向の積分は<i>xy</i> 面のどこであっても電極間の電位差<i>V</i> となるので積分は簡単に実行できて次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/904.gif" width="573" height="66" />
</div>
<p>これからミクロな電場の平均がマクロな電場と一致していることが確認できました。<br />
ここで積分が簡単に出来たのは電極間の電位差が決まっていたからであり、<br />
電場<i>e </i>の分布は電気双極子付近で大きく変化しています。<br />
正電極を含む小領域 <i>V</i>の表面<i>S</i>で電場の法線成分を積分すると、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/905.gif" />
</div>
<p>となります。これに真空の誘電率ε0 をかけたものが電束ですから、正の電極から発生する電束は<i>q</i>となり、<br />
この電束が最終的に負の電極で吸収されます。ミクロな電束密度は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/906.gif" />
</div>
<p>ですが、ここで電気双極子内部に負の電極で消滅した電束を正の電極に戻すような電束を追加して新たにミクロな場<i>d&#8217;</i>を導入します。<br />
この場は双極子外部ではミクロな電束密度に一致しますが双極子内部では、負の電極から正の電極に向かう電束<i>q</i>が加算されているためこれを電極の面積<i>s</i>で割った電束密度の分異なり、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/907.gif" />
</div>
<p>となります。この右辺第２項は電気双極子モーメントを双極子の体積で割ったものとなっています。<br />
これよりこの式を単位体積で体積積分すれば場の平均が求まり次のようになります。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/908.gif" />
</div>
<p>ただし <i>P</i>は単位体積当たりの電気双極子モーメントです。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/909.gif" />
</div>
<p>ここでは誘電体を電気双極子の集合体としてモデル化したので、（２−３）式を使うと上式は、</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/910.gif" />
</div>
<p>となりマクロな電束密度と一致します。<br />
もう少し一般的にいうと、今回（２−６）式で導入したミクロな場は電束の湧き出しも吸い込みもなく次の方程式を満たします。</p>
<div>
<img decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/911.gif" />
</div>
<p>このような性質は誘電体内部のマクロな電束密度と同じです。<br />
結果をまとめますと次のようになります。<br />
（１）ミクロな電場の平均がマクロな電場である。<br />
（２）ミクロな電束密度に発散がゼロとなるように電気双極子内部のみに修正を加えて平均したものがマクロな電束密度である。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/439/">9.ＥとＤ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>10.ＢとＨ</title>
		<link>https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/440/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[loop]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2021 07:43:22 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">http://photon-cae.co.jp/?post_type=technicalinfo&#038;p=440</guid>

					<description><![CDATA[<p>　1．磁束密度と磁場 ミクロとマクロの話をしたときに、磁性体内部においてはマクロな磁束密度Bがミクロな磁束密度bの平均であり、マクロな磁場Hはミクロな磁場hの平均ではないこと、 を示しました。すなわちマクロな磁場は磁性体 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/440/">10.ＢとＨ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><b>　1．磁束密度と磁場</b><br />
ミクロとマクロの話をしたときに、磁性体内部においてはマクロな磁束密度<b>B</b>がミクロな磁束密度<b>b</b>の平均であり、マクロな磁場<b>H</b>はミクロな磁場<b>h</b>の平均ではないこと、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1001.gif" width="564" height="82" />
</div>
<p>を示しました。すなわちマクロな磁場は磁性体の磁化に関係した量であり、ミクロな磁場の単純な平均ではないということです。<br />
今回は磁性体を磁気双極子の集まりとみなしミクロな磁束密度の平均がマクロな磁束密度になることを具体的に確かめ、マクロな磁場がミクロな磁場や磁束密度とどのような関係にあるかを調べたいと思います。</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><b>　2．磁性体の磁気双極子モデル</b><br />
無限に長いソレノイドコイル内の磁性体内部の磁場について考えます。このコイルの中心線が<i>z</i> 軸と一致するように座標系を決めます。コイル断面は<i>z</i> 座標がどこでも同じ形状で面積<i>S</i> とし、コイルには単位長さあたり<i>I</i> の電流が流れているものとします。<br />
このときコイル内の磁性体には、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1002.gif" width="570" height="40" />
</div>
<p>の磁場ができます。ここでは磁場の向きは下から上とします。<br />
磁性体を磁気双極子の集まりとしてモデル化します。磁気双極子としては環状電流が流れている円柱状の剛体を考えます。円柱は全て同じ形状であり円の面積<i>s</i> 高さ<i>h</i> 、円柱の側面に大きさ<i>i</i> の環状電流が一様に流れているものとします。また、これらの円柱はすべて単位体積あたり<i>n</i> 個あり、中心位置は固定されているが自由に回転できるようになっているとします。<br />
ここに上の磁場がかかるとこれらの円柱の方向は全てそろい上面にN極下面にS極となりこれらの側面電流の作る磁束密度によってミクロな磁束密度が決定されます。<br />
この磁束密度は磁気双極子の付近でいろいろな方向を向きますが平均すると<i>z</i> 成分しかもたないことはすぐ分かります。そこでこの磁場の<i>z</i> 成分を<i>h</i> とかき次のようにして単位長さあたりの平均をとります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1003.gif" width="568" height="60" />
</div>
<p>この積分内の<i>z</i> 方向の積分路は円柱の中も通過します。この磁気双極子は単位体積あたり<i>n</i> 個ありますので平均すると<i>ns</i> 個の円柱内を通ることになります。したがって円柱側面の電流を考慮するとこの積分は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1004.gif" width="573" height="63" />
</div>
<p>単位体積あたりの磁気双極子の磁気モーメントを<i>M</i> とすれば、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1005.gif" width="568" height="50" />
</div>
<p>となりますので、（２−２）式の積分は次のようになります。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1006.gif" width="569" height="62" />
</div>
<p>この式はミクロな磁束密度を使って次のようにかきなおすことができます。</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1007.gif" width="571" height="52" />
</div>
<p>これからミクロな磁束密度の平均がマクロな磁束蜜度と一致していることが確認できました。<br />
それではマクロな磁場<i>H</i> は何に対応するのでしょうか。（２−２）式の<i>z</i> 方向の積分路を少し変形させて磁気双極子の円柱内部にはいらないように迂回するようにすれば、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1008.gif" width="569" height="59" />
</div>
<p>となります。ここで積分路<i>C</i> はほとんどが<i>z</i> 方向であるが円柱にはいらないように円柱底面から側面に迂回し、上面で再び元の<i>z</i> 方向の積分路に戻るものを考えます。したがって積分路が<i>z </i>方向とは限らないので積分は線積分としています。<br />
ここで電気双極子の場合と同様に磁気双極子が単位体積中に占める割合<i>nsh </i>が非常に小さいとしますとこのう回路部分の積分は無視できるほど小さくなります。<br />
したがってこの線積分は磁気双極子外部だけを積分したものとなりこの積分を使うと（２−２）式の平均は磁気双極子外部の平均となり、</p>
<div>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://photon-cae.co.jp/dj_are_img/1009.gif" width="568" height="47" />
</div>
<p>となります。<br />
今回磁性体を磁気双極子の集まりとしてモデル化してミクロな磁束密度とマクロな磁場や磁束密度との関係を見てきましたが、結果をまとめますと次のようになります。<br />
（１）ミクロな磁束密度の平均がマクロな磁束密度である。<br />
（２）ミクロな磁場を磁気双極子外部だけで平均したものがマクロな磁場である。<br />
つまり磁束密度<i>B </i>と磁場<i>H </i>との違いは、ミクロな磁束密度の平均のとり方による違いということになります。</p><p>The post <a href="https://photon-cae.co.jp/technicalinfo-list/technicalinfo/440/">10.ＢとＨ</a> first appeared on <a href="https://photon-cae.co.jp">電磁場解析シミュレーションの株式会社フォトン</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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	</channel>
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